■第1回 H23年11月17日(木)
19:00~20:00
下間 一洋先生
特別講演 『矯正治療の難易度の見分け方』
■第2回 H24-01-19
原隆史先生 症例発表
case1: adult classⅢ 23歳 女性
主訴:叢生
SNA 81° SNB 80° ANB 1° FMA 38°
治療計画:非抜歯 非外科
治療期間:1年4ヶ月
術後の顔貌が悪くなった
成長はないのに下顔面が大きくなった印象
↓↓
術前後の写真の撮り方が違いすぎたため
(筋の緊張、写真の大きさ、角度、髪型など)
術前後写真の規格化が重要!
術前後セファロトレースの重ね合わせについて
•adultにおいて上顔面は基本的に変化しないため上顔面の硬組織および鼻下点までの軟組織のトレースは一致する
•歯牙のトレースはテンプレートを用いる(大きさの変化はない)
•Porionの位置を低く誤ってとるとFMAは大きく出てしまう
•Ⅲ級ゴムをかけた場合、上顎臼歯は挺出するため、FMAは開大する
•非抜歯の場合、下顎6の根尖が近心に移動することはなく、
歯冠が遠心にティップして治る
↓↓
治療の流れによる変化をイメージしてトレースする必要!
Ⅲ級 下顎臼歯のティップバックの角度
マイナー(end to end class Ⅲ) ④2° ⑤4° ⑥6° ⑦10°
メジャー(full class Ⅲ) ④4° ⑤6° ⑥10° ⑦15°
リムーブして40分後に前歯の歯間が開いてきた
外す前にコンタクトがゆるくないかフロスでしっかりチェック
タイバックぎちぎちにしめて固めてから外す
リムーブ後すぐにリテーナーを入れる
バイトはもっと深くしてフィニッシュする
特に犬歯関係
バイトを深くするためあえて最後ににスピーをつけて終わることもある
case2 : 成長期 full class Ⅲ 12歳 男性
上顎左右7萌出前
ANB 6° 6PTV 16mm
治療計画:
非抜歯 ハイプルヘッドギア 2×4
上顎7未萌出の症例において6PTVのチェックが重要!
年齢+2mm以下の場合、7が頬側から萌出する可能性が高い
下顎前歯が10mmでフィニッシュしたのが気になる
その改善には下顎の抜歯が必要 プロファイルはよりよくなる
case3:成長期 14歳 女性
上顎左右45先欠 EE残存 左上歯牙腫
前回の続き
レベリング終了時にオーバージェットが残っている
上顎の軸傾斜はすでに108°のためこれ以上引きたくない
Bolton 上顎が5.7mm大きい
上顎が2.9mm前に出てしまうので、Ⅲ級で治そうと考えた
↓↓
上顎EEを削ってスペースを稼げばよい
将来的にインプラントを考慮する
前歯がたちすぎているのは、トルクをかけて歯根を舌側に押し込んでからひけばよい
米澤大地 ミニレクチャー
矯正的診断と下顎位(顆頭位)の意味
CRとICPのずれ 診断時に誤っていると抜歯部位を誤る
リトラクションの方法と傾向
エンマス 上顎のほうが臼歯をロスしやすい
Ⅱ級ゴムやヘッドギア、パラタルバーで対策
LOS :上下44Ext 上3−3 下3−3 エンマス Ⅱ級になりやすい
Alexander :上下44Ext 上3単独 2−2エンマス、 下3−3エンマス
Las :上下44Ext 上3−3エンマス、 下3単独 2−2エンマス 難しい
上顎前歯の皮質骨の頬舌幅に注意
頬側だけでなく舌側においても、皮質骨にあたると根吸収の可能性
抜歯部位
補綴医としての観点から根の状態が悪いからといって抜歯部位を決定すると矯正がなおらない可能性がある!
セットアップで診断を行う
下顎の抜歯部位の決定
上顎のレベリング中に注意深く下顎位を観察
臼歯が噛まなくなるので顎位が術前とかわってくる
補綴医と矯正医のとる顎位のずれが大きいと診断が変わってしまう
顆頭位はある程度の許容範囲がある
CRのとりかた
•自然等位
•背もたれ25度 ヘッドレスト35度
アンテリアジグ 臼歯を噛まさないで筋の緊張をとる
ナソロジーでは後壁に当てる ヒンジで考えるから 再現性のため
咬合再構成 オープンバイトレコード
↓
プロビジョナル
↓
クローズドバイトレコード
矯正も オープンから始まって クローズドでフィニッシュ
矯正時に注意
•インターロッキング
•矯正治療の既往
•咬筋の緊張の強い患者 →①ディグマで診断 ②抜歯を遅らせる
■第3回 H24年3月15日(木)
19:30~20:30 症例発表
中野 聖士先生 『Ⅱ級終了症例、Ⅰ級相談症例』
20:30~21:30 ミニレクチャー & ディスカッション
米澤 大地 『1歯対1歯か?1歯対2歯か?咬合治療のゴールは?』
■第4回 H24年5月24日(木)
19:00~21:30 山口芳功先生
特別講演 『外科矯正』
■第5回H24年7月26日(木)
19:30~20:30 症例発表
米山 博彦先生 『叢生の2症例』
20:30~21:30 ミニレクチャー & ディスカッション
蓮池 一晃先生 『臨床家も役立つセファロ項目について』
■第6回H24年10月4日(木)
19:30~20:30 症例発表
井筒 大輔先生
20:30~21:30 ミニレクチャー & ディスカッション
釜田 博史先生 『術前術後のセファロ重ねあわせについて』